絶対続柄

夕日ロマンスという漫画を買ってきました。

夕日ロマンス(Flex Comix)

夕日ロマンス(Flex Comix)

姉が弟にラブラブという、まぁ良くあるといえばある設定なのですが、お姉さんのキャラが面白可愛くてなかなか楽しめました。
ところで、例えば33ページにこのような記述があります。

ユウは姉です、ヒロは弟です

この手の記述に出会うたびになんとなく違和感を感じます。これが履歴書なら問題ありません。本人視点からの姉なり弟という位置づけですから。逆に本人以外には姉や弟ではありません。姉、弟、父、母といった単語は本人視点からでないと意味を持たない、いわば「相対続柄」な表現といってよいでしょう。しかるに上記は第3者視点です。ルートからの絶対パスを指定すべきところで相対パスを使っているかのごとき、何かモヤモヤしたものを感じます。
その点、英語のbrotherは第3者視点ですよね。彼らは兄弟ですとかいいますし。ん?でも日本語でも兄弟、親子といった単語は第3者視点で使えますね。姉や弟は個人視点で、姉弟になると第3者視点ですか・・・うーん、面白い。英語には第3者視点の兄弟にあたる単語はあっても、姉や弟といった個人視点の単語はないということですか。elder brotherとかも第3者視点っぽいですし。これが文化の違いなのでしょうか。上の文章に関しては

ユウとヒロは姉弟です

なら正しいということになりますかね。でも、それだと趣が今ひとつ・・・
ここまで考えたところでもう一度33ページを読み返してみると、「ユウは姉です」はヒロの、「ヒロは弟です」はユウのモノローグとして捉えることができることを発見しました。む、この作者さんやりますね。いや、意図せずやっているのかもしれません。他のページの記述も確認してみましょう。
何が問題かというと、、私は仕事中に何やってんだということです。まことにすばらしき一人起業、一人オフィス・・・orz