情報システムへの投資について
ユーザー側から見たシステム計画立案の方法について学ぶため、このような本を買ってみました。
~経営戦略の実効性を高める~ 情報システム計画の立て方・活かし方
- 作者: 柴崎知己
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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一番印象に残ってるのは前書きの
バランス・スコアカードなど、使用しているツールは華やかであるが、その実態は実に泥臭い作業の連続だった。
というところ。さもありなんですね。というか、バランスト・スコアカード自体がそもそも記述的分析方法を用いたツールなので、むしろ泥臭くなって当然なのかもしれません。
実際に読み進めてみて思ったのですが、バランスト・スコアカードの4つの視点(財務、顧客、業務プロセス、学習と成長)では、財務の視点が目標の最終的に行き着くところとなりますが、これだけだと事業の継続性に関する視点が拾えない気がしますね。昨今流行の「SOX法」だの「内部統制」だのを契機としたシステム投資を分析するためには、また別の視点を設ける必要がありそうです。まあ、キャプランとノートンの本(バランス・スコアカード―新しい経営指標による企業変革)でも、4つの視点では充分でない場合があると書いてありますし、その辺は柔軟にやれってことなのでしょう。